流れ

突然の連絡「すべり症と診断された」

実は2週間ほど前、私の母から連絡がありました。 「病院ですべり症と診断されたんだけど、どうしたらいい?」

切羽詰まった様子でした。もちろん「すべり症だからこれをやればいい」という単純なものではありません。専門家として、まずは詳細なヒアリングを行いました。

すると、すべり症に起因する「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」の症状が強く出ていることが判明しました。

母を苦しめていた具体的な症状

母の状態は、まさに教科書通りの典型的なものでした。

  • 腰を反る(伸展)動きをすると痛みが走る。

  • 10分ほど歩くと、腰から脚にかけて痛みやしびれが出る(間欠性跛行)。

  • しかし、座って少し前かがみで休むとスッと楽になる。

 これは、腰の骨(腰椎)がずれることで神経の通り道である「脊柱管」が狭くなり、神経が圧迫されることで起こります。歩くことすらままならない状態は、本人にとって相当な恐怖だったはずです。

わずか1週間で劇的変化!母に処方した「約束」

 症状を聞いた私は、即座にその原因となっている筋肉の強張りを特定し、スマホで動画を撮って母に送りました。そして、こう伝えました。

「今日からこのストレッチとエクササイズを、毎日2回(約20分×2回)。絶対に1週間続けてほしい」

親子や家族間だと、どうしても甘えが出て「聞くだけで満足」してしまいがちです。だからこそ、プロとして、息子として、「1週間絶対にやる」と約束してもらいました。

結果はどうなったか?

結論から言います。 1週間後、母の症状は劇的に緩和しました。

「あんなに痛かったのに、嘘みたいに楽になった」と、母自身が一番驚き、そして喜んでいました。手術や薬に頼る前に、自分の身体を動かすことで回復できたという事実は、彼女に大きな自信を与えました。


【専門家の視点】なぜストレッチで改善したのか?(エビデンス解説)

 なぜ、たった1週間のストレッチでこれほどの効果が出たのでしょうか? これには、私がアメリカで学んだバイオメカニクス(生体力学)とリハビリテーション医学の根拠があります。

すべり症や脊柱管狭窄症の方の多くは、「反り腰(骨盤の前傾)」の状態になっています。腰が反ると、脊柱管はさらに狭くなり、神経の圧迫が強まります。

改善のカギは「股関節」にあった


腰が痛いからといって、腰だけを揉んでも解決しません。 重要なのは、「股関節を正しく使えるようにすること」です。

多くの研究論文においても、以下のことが示唆されています。

【科学的根拠】 保存療法(運動療法)における脊柱管狭窄症へのアプローチとして、腸腰筋(股関節の前の筋肉)の短縮改善と、胸椎・股関節の可動域拡大が、腰椎へのストレスを減らし症状を緩和させると報告されています。

参考文献:腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン(日本整形外科学会)および、海外の理学療法ジャーナル等における運動療法の有効性に関する研究より

 つまり、硬くなって腰を無理やり反らせてしまっている「太ももの前」や「お腹の奥」の筋肉を緩めることで、骨盤を正しい位置に戻し、神経の通り道を広げてあげることが、手術回避への近道なのです。


実践!母親に伝えた「本当に効果が出る」3つのステップ

 

 では、実際に母に行ってもらい、効果を発揮したメソッドをご紹介します。 文章だけでなく、動画を見ながら一緒に動いてみてください。

【重要ポイント】 漫然とやるのではなく、「ここを伸ばしている」と意識することが脳と身体をつなげ、効果を最大化します。

ステップ1:仙骨のリリース

まずは骨盤の中心にある「仙骨」周りを緩め、動きの土台を作ります。

ステップ2:腸腰筋(ちょうようきん)のストレッチ

ここが最重要です。お腹の深層にあり、腰を反らせる原因となる筋肉をじっくり伸ばします。

ステップ3:太もも前のストレッチ

大腿四頭筋を伸ばすことで、骨盤の前傾(反り腰)をさらに修正します。

👇 詳しいやり方はこちらの動画をご覧ください

 

 

実施の目安

  • 頻度: 朝と夜の1日2回

  • 期間: まずは1週間、騙されたと思って続けてください。


40代からの身体作りは、あなたの未来を変えます


「1週間やって少し楽になったから終わり」ではありません。 完全に痛みやしびれが出なくなり、腰の不安を忘れて旅行や趣味を全力で楽しめるようになるまで、ぜひ続けてください。


LiteraMilitaが選ばれる理由

LiteraMilitaは、単なるダイエットジムではありません。

  • アメリカ仕込みのアスレティックリハビリテーション

  • 身体の構造を熟知した専門的なアプローチ

  • 他店では対応が難しい、身体の痛み・不調・障害への対応

これらを強みとしています。 「病院では湿布しか貰えなかった」「他のジムでは腰痛持ちは断られた」 そんな方にこそ、来ていただきたいのです。

 今の痛みや不調は、あなたの身体からの「助けて」というサインです。 その声に正しく耳を傾け、適切なケアをすれば、40代からでも身体は確実に変わります。 より良い未来、痛みのない自由な生活は、あなたの手で掴み取ることができます。

もし、一人でどうしていいかわからない、専門家の指導の下で確実に改善したいと思われたら、一度LiteraMilitaへお越しください。 あなたの身体の問題と真摯に向き合い、一緒に好転させていくことをお約束します。


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LiteraMilitaパーソナルトレーニングジム 代表。 体の不調や悩み、コンプレックスを抱える方に寄り添い改善へと導くパーソナルトレーナーとして活動中。高校時にフィンランド留学を経てアメリカの大学に進学し、アメリカ国家資格であるアスレティックトレーナー(ATC)を取得。帰国後はアスリートや芸能関係の方をはじめ沢山の方々のトレーニングを担当。関西大学で5年間ヘッドアスレティックトレーナーを務め、約50クラブ1500名の選手たちのサポートを経験。クライアントが「やりたい!」ことを「できる!」ことに繋げるため、身体を動かすことの楽しさと身体の変化を伝え、運動で「運」を「動かす」お手伝いをしています。ジムは南堀江。フレンチブルドッグと戯れる日々。